最終回まであと1日

『進撃の巨人』最終回直前記念壁紙 其の10

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諫山創先生 ロングインタビュー

最終回前に『進撃の巨人』誕生秘話と、先生の思考の変遷と歴史をおさらい! 最終回がますます楽しみになる!(『進撃の巨人 キャラクター名鑑』P.150~163 2017年8月9日発行より再録)

〝ロボットもの〟は、
もう十分!?
シガンシナ区決戦、
そしてマーレ編に懸ける
想いに迫る!

こうして振り返ってみると、シガンシナ区決戦は様々なドラマが交錯して、本当に読み応えのあるエピソードですね!
諫山先生:今までに溜まっていたものを一気に放出した感じがしますね。獣の巨人が岩をいっぱい投げるところは、ずっと描きたいと思っていたシーンです。戦車に搭載する対人兵器に「キャニスター弾」という、ショットガンのように一面に拡散する砲弾があるんですよ。それを獣の巨人でやってみたくて。それと構想当初からシガンシナ区決戦で超大型巨人との決着がつくことも決めていましたから、そこも長らく描きたいと思い続けていました。構想の初期段階で超大型巨人をデザインした時は、まだ全然イメージが固まっていなかったんですけど、いつの頃からかエレンと超大型巨人の戦いは「エレンが生身で決着をつけるラストしかない」と思うようになりましたね。心残りがあるとすれば、エレンとライナー、ベルトルトとの関係を、シガンシナ区決戦までにもっと掘り下げてあげたかったことでしょうか。エレンがもの凄くライナーを尊敬するエピソードをもっと具体的に描いて、エレンにとって〝超えられない存在〟として描きたかったなと。

「マーレ編の最初の戦闘は、
描く前から不安でしょうがなかった」

『進撃の巨人 OUTSIDE 攻』のインタビューでは、「超大型巨人等は、巨大ロボットのつもりで描いている」とおっしゃっていましたね。シガンシナ区決戦や、現在連載中のマーレ編での中東連合との戦闘は、まさに〝ロボットもの〟といった展開で、どきどきしっぱなしでした!
諫山先生:実際に描いてみて、「ロボットものは、もう描かなくていいな」って思いました。人間の顔なら表情などが柔らかいこともあって、流動的にいくらでも変えて描くことができるのですが、ロボットとなると硬い質感の物を、あらゆる角度から何度も描き続けないといけないんです。これが大変なんですよ。
『進撃の巨人』にメカが登場するなんて思いもしませんでしたよ!
諫山先生:そうですよね。だからマーレ編の最初の戦闘は、描く前から不安でしょうがなくて、今もその想いはずっと払拭できずにいます。マーレ編の第1話(単行本23巻第91話)で言えば、装甲列車を描くのは本当に大変でした。事前に複数のデザイン案を検討していて、その中にはもっと複雑なものもあったんですよ。でも実際に描く時のことを考慮して、シンプルな案を採用しました。それでも原稿を描いてみると、締め切りぎりぎりの作業になってしまいましたね。それと物語の舞台がこれまでのファンタジー世界から、100年程前の現実を模した世界に移ったことで、資料集めにも苦労しています。

「車力の巨人が登場するシーンは、
締め切りの当日まで白紙だったんですよ」

シガンシナ区決戦にも登場した車力の巨人が、兵装を交換して登場したのにもびっくりしました!
諫山先生:あの兵装は『ZOIDS』が好きだった頃の影響です。実は第92話で1ページまるまる使って車力の巨人が登場するシーンは、締め切りの当日まで白紙だったんですよ。この車力が被っている仮面のデザイン自体は、僕が高校生の頃に落書きしていたものを流用したのでスムースに描けたのですが、背負っている装備がまたもや大変で……。どう荷重がかかっているのかを考えて、ワイヤーで四方から固定した支柱を立てて、そこに人が乗っている機関銃のユニットを4つ吊り下げるようにデザインしたんです。でも、描いていて楽しい原稿でもありました。
マーレ編では舞台設定だけでなく、登場キャラクターも一新されています。ストーリーマンガとしては思い切った決断だと思いますが……。
諫山先生:単行本23巻の冒頭を描いた時は、物語全体の構成を俯瞰した時に、ここで描かねばならないエピソードであったとはいえ、やはり読者に受け入れてもらえるか分からず、大きな不安を抱えていました。ただそれはマンガ家としてデビューして、『進撃の巨人』の連載をスタートした時に抱いていた感覚とは別種の不安だったことも確かです。あの連載当初に感じていた不安のほうが、今よりももっと大きかったように思います。果たして単行本化される作品になるのか、そしてマンガ家として生活できるのか。きっと連載が始まってすぐに打ち切りになる……当時はその確率の方が高いと考えていましたから。ただ、不安を抱えていたとは言いましたが、これまでの続きではなく、全く新しい挑戦という姿勢で描けたことは、楽しくもありましたね。
それは今までとは違う世界が描けるからですか?
諫山先生:まず新しいキャラクター達を描くことが楽しくて。主要な登場人物がほぼ入れ替わったのですが、彼らは全く新しいというよりも、「どこかで見た奴ら」として描いているんです。今まで見えなかった海の向こう側に何があったかと言えば、そこには壁の中で見たことのあるような人々が暮らす光景だったという。だからマーレ編は、ライナーの視点でガビを見つめていくと決めていたのですが、マーレ編の第1話(単行本23巻第91話)では、あえてライナーを中心にはしませんでした。マーレ編の最初のエピソードなので、今までのキャラクターが誰も登場しない構成を狙っていたからです。

「描きたい場面はたくさんあるのですが、
マンガで表現していきたいですね!」

第95話で鎧の巨人や顎の巨人など、それぞれの巨人に〝盾役〟や〝強襲型〟といった役割があると明かされたことにも驚きました。こういった巨人の新たな側面を活かした展開にも期待してしまいます……!
諫山先生:あれは昔、ライナー達がどういう子供で、軍が巨人の力をどうやって使っていたか、そして相手が誰で、何のために戦っていたのかを描きたかったんです。でも、巨人達の戦略的な戦いは、描くのが難しいんですよね。
そうなんですね! でも、読者の皆さんも期待しているんじゃないかと思いますよ。今後、描きたい場面などもお聞きしたいのですが……。
諫山先生:アルミンの今後は、機会が来れば描くはずですよ。本来、戦うことが一番苦手なキャラクターなんだけど、組織的にも前線に立たないといけない立場になり、しかも超大型巨人の力も手に入れてしまった。これまでは「海を見る」という夢があったからこそ乗り越えられた事柄に、今後は現実への対処という形で向き合わなくてはいけなくなってくるでしょうね。描きたい場面はたくさんあるのですが、それを言ってしまうと、今後の展開に関わってくるので……。やっぱりマンガを描くことで表現していきたいですね!
(2017年7月7日収録)

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