最終回まであと1日

『進撃の巨人』最終回直前記念壁紙 其の10

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諫山創先生 ロングインタビュー

最終回前に『進撃の巨人』誕生秘話と、先生の思考の変遷と歴史をおさらい! 最終回がますます楽しみになる!(『進撃の巨人 キャラクター名鑑』P.150~163 2017年8月9日発行より再録)

海を見たエレン達。
それが意味するのはエレンと
アルミンのすれ違い!?

単行本22巻のカバーイラストにも描かれていますが、エレン達が、ついに海を臨む日が来ました! これまでを振り返って今のお気持ちは?
諫山先生:物語の軸として描いてきた「海を見る」とは、「海にたどり着けるような状況ならば、壁の外に巨人はいなくなっているだろう」ということを表していました。エレン達が巨人を駆逐できたことへのご褒美やトロフィーのようなものだったんです。だからエレン達が海を見る場面を無事に描けたことにホッとしています。と同時に、海の向こう側での展開も構想にあったとはいえ、「これからどうしよう?」と寄る辺ない気持ちにもなりましたね。連載開始から7年間、ずっと住み続けてきた家から離れ、新しい土地に引っ越しするような感覚です。
ご褒美を手にしたわけですから、エレン達はやっぱり嬉しいんですよね?
諫山先生:うーん。エレンとミカサ、アルミンの3人に言えるのは、達成感のような嬉しさよりも、「子供のままじゃいられない」ということでしょうか。調査兵団という組織的な視点で言えば、エルヴィンや隊長といった上官達がいた頃は、3人は少年、少女のままでいられた。でも、そういった頼れる立場の人間が次々と死んでしまったことで、今度はエレン達がその立場を務めざるを得ない状況になります。ただ、子供時代が〝終わった〟とも言えないのが難しいところなのですが……。これは今後の連載を楽しみにしていてください。
分かりました! 諫山先生は『進撃の巨人 INSIDE 抗』などのインタビューで、「エレンはストーリーに踊らされている」「エレンは物語の奴隷だった」と仰っていましたよね。その印象は今も変わりませんか?
諫山先生:その「踊らされること」が、エレンというキャラクターの本質になってきた感じですね。
そしてミカサとアルミンも、エレンを軸にして考える癖がついてしまっていて。当初は身内びいきというか……普通は家族や兄弟が困っていたら、手を差し伸べますよね。他人に「どうして手を貸すの?」と聞かれても、説明しづらいものがある。エレンとミカサ、アルミンはそういう関係にあります。
エレン達が節目を迎えたように思っていたのですが、お話を聞いているとまだまだ波乱がありそうですね。
諫山先生:実は単行本17巻〜18巻くらいのシガンシナ区決戦に向かうあたりの流れは、1巻や2巻のリフレインになっていて、それがクライマックス感を醸し出しているから、そう思われるんでしょうね。例えば映画『プライベート・ライアン』ならば鏡やガムといった、物語冒頭に登場したアイテムがクライマックスあたりで再登場することで、「結末が近いんだな」と感じますよね。シガンシナ区決戦に出発するあたりの演出は、そんな効果を狙っていたんです。エレン達が出撃前に仲間と食事をして、その席でジャンと喧嘩をし、エレン、ミカサ、アルミンの3人が食堂から離れて語り合うという。単行本1巻では、その後にハンネスが登場して。
単行本18巻で、3人が海を見ることを再確認するシーンですね!
諫山先生:はい。でも、あの時のエレンは、海を一目見るために戦ってきたアルミンとは違って、実は海にそれほどこだわっていないんですよ。エレンとアルミンは、幼い頃に〝壁の外の世界〟という共通の夢を持つことで仲良くなりましたが、その夢の根源はもともとちょっと違っていたんです。アルミンが知的好奇心から「海を見たい」と思っていたのに対して、エレンは「海があるのに、それを見る自由がない」ことに憤りを感じていて、海そのものに興味があったわけじゃないんです。また、ここまでの間にエレンを取り巻く状況が色々と変わって、海から意識が遠のいてしまってもいる。そういう2人の間にあったすれ違いが明らかになって、アルミンがショックを受けるのが、単行本18巻のあのシーンなんですよ。
そうだったんですか!?
諫山先生:海を臨んだ時、アルミンは〝海にしかない物〟象徴である貝殻を手に、エレンに「これ見てよ」と語りかけます。でも、肝心のエレンはそれに見向きもしない。アルミンの手にぽつんと残された〝見向きもされなかった貝殻〟に、〝夢の終わり〟というか、〝少年期の終わり〟という意味を込めています。ずっと一緒だった3人が、学校を卒業して進路がバラバラになる……という感じでしょうか。
それは3人が別の道を歩み始めるということですか!? それを踏まえると、単行本22巻のカバーイラストで描かれている、海を臨む3人の後ろ姿が、何か不穏な未来を暗示しているようにも思えるのですが。
諫山先生:海を臨むシーンは、構想当初から嫌な予感を漂わせたかったんですよ。しかも何なら「ここで最終回でもいいんじゃないか」って。今後の物語で、いつかあのシーンの持つ意味合いが変わってくればいいなと思っています。

「ずっと一緒だった3人が、
学校を卒業して進路がバラバラになる……という感じでしょうか」

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